昔の日本を空から見てみよう 国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの紹介

ドキュメンタリー番組を見てると、時々昔と今を比較するのに空中写真(航空写真)を用いてたりします。結構変化があって面白いですよね。
実は意外と簡単に昔の航空写真を見られるサービスがあるのをご存知でしょうか。

今日は、国土交通省 国土地理院 がサービスを行っている 地図・空中写真閲覧サービス をご紹介します。
少しだけ昔に戻って、日本を空中から眺めてみましょう。
地図・空中写真閲覧サービスより 昭和41年6月29日撮影の東京都中央区付近




日本を上空から見るサービスと言うと Googleマップ や Google Earth が有名で身近ですが、これらで見られるのは最近の地図や航空写真です。
国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスでは、現在のものから戦中辺りまでの航空写真の閲覧が可能です。
(毎年撮影されているというわけではないので、年数が開いていることもあります)

国土地理院ホームページへ


まずは国土地理院のホームページへ行きましょう。
URLは http://www.gsi.go.jp/ です。
国土地理院ホームページ

国土地理院と言ってもあまり馴染みがないと思いますが、要するに日本の測量業や地図の大元締めと言ったところです。
実は結構いろんなものを公開していて、今回ご紹介する航空写真もそうですが、例えば1:25,000地形図の閲覧や人工衛星の画像、変わったところでは都市圏にある活断層図なんかも閲覧できます。

閲覧の仕方


ホームページの上の方に「地図・空中写真・地理調査」というところがあるので、そこにマウスカーソルを持っていって、上から五番目の 地図・空中写真閲覧サービス をクリック。
地図・空中写真閲覧サービス を選ぶ

利用規約が表示されると思います。
閲覧するだけならそのまま同意すればいいです。データをダウンロードしたりブログに貼ったりする時には、規約がありますのでよく読んでおきましょう。
地図・空中写真閲覧サービスの画面

詳しい使い方が画面右上から呼び出せるので、使い方で迷うことはあまりないと思います。

とりあえずなにか見てみましょうか。
戦後すぐあたりの東京銀座あたりを見てみましょう。

マウスドラッグで東京を中心にして、マウスホイールか地図左上の +ボタン で拡大して銀座の辺りを出して…
地図・空中写真閲覧サービスより 東京都中央区周辺

検索条件を 昭和20年~25年 / カラー・モノクロ 両方 として、空中写真にチェックを入れます。
検索条件設定例

すると、地図上にピンク色の点がたくさん出てきます。これは写真の中心点の位置です。
数字の付いた吹き出しは、検索結果のナンバーに対応してます。
写真の中心点が表示されてます

では、この中から検索条件のNo.6(昭和23年3月29日のモノクロ)を見てみましょう。
No.6の吹き出しをクリックすると写真が表示されます。
地図・空中写真閲覧サービスより 昭和23年3月29日撮影

拡大縮小・移動もできますし、高解像度表示ってところを押すときめの細かい写真が見られます。

ちなみにこの航空写真、フィルムの大きさは 1辺が24.5cm という巨大なもの。10インチ×10インチ なので テン・バイ・テン と呼ばれます。

わたしは東京の地理には詳しくないんですが、まだ高い建物がほとんどないですね。
首都高速なんて通ってないですし、日本橋が隠れてないのもなんとなく面白いです。


時間を20年ほど進めてみましょう。
今度は検索条件を 昭和40年~45年 / カラー・モノクロ にしてみます。
地図・空中写真閲覧サービスより 東京都中央区周辺

さっきはピンクの点がごちゃごちゃっと表示されてましたが、今回は東西方向に一列に並んでいるのが解ると思います。これ、撮影する飛行機が決められた計画線の上を飛んで撮影してるからなんです。

さっきと中心が同じ写真がないので、似たようなところということで検索結果のNo.1の写真を見てみましょう。
地図・空中写真閲覧サービスより 昭和41年6月29日撮影

高解像度表示で見るとよくわかるんですが、首都高が通っているので日本橋が隠れてます。高い建物もだいぶ増えてますし、川が一本見えなくなってますね。

暗渠になったのかと思って調べてみたら、元は楓川という河川があったようです。昭和37年に暗渠化したそうで、橋の名残が現在でもいくつか残ってるようですね。

まとめ


今回は、意外と知ってる人が少ない(と思われる)国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスのご紹介でした。

使い方によっては、例えば夏休みの自由研究とか、学校のレポートなんかにも使えるかもしれないんじゃないかな~?土地利用や地形の年単位での変化(経年変化)を個人で気軽に追えるって、なんか素敵な気がします。


※この記事中のスクリーンショットは、国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスの画像を使用しています。



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