ネコを飼うための7つの覚悟

ネコを飼うっていうのは、実にいいものです。
なんたってカワイイです。癒やされます。

今日は、これから初めて猫を飼ってみようかな、と思ってる方に向けての記事です。
猫を飼うって覚悟がいるんですよ?




無責任な飼い主の行動が生む悲劇


いきなり重たい話から入ります。
1年間に殺処分される犬猫の数をご存知でしょうか?

平成30年11月1日に発表された環境省の統計資料によると、平成29年度に地方自治体に引き取られた数は、犬:38,494頭 猫:62,137頭 です。
このうち 犬:8,362頭 猫:34,865頭 が殺処分されています。以前と比べるとかなり減っていますが、すごい数です。

飼い主が持ち込んだ割合は、犬:11% 猫:18% となっています。


ネコを飼うための覚悟

動物愛護法

ちなみに2012年(平成24年)に動物愛護法が改正されて、「可愛くなくなった」とか「引っ越しで飼えなくなった」なんて安易な理由だと保健所は引き取りを拒否できるようになりました。そして断る保健所も結構多くなりました。

ネコを飼う以上は、飼い主には最後の時まで世話をする義務があります。
どうしても飼い続けられないなら、責任を持って次の飼い主さんを探してください。

家はほぼ確実に痛む

テレビのネコ特集とか見てると、綺麗に片付いた部屋とくつろぐネコが写ったりします。猫好きなら誰もが憧れる夢のような空間…。

でも現実は甘くないです。

破かれた障子

ウチの子はもう12歳になるので子猫のときほど活発に行動しませんが、それでもこの有様です。外が見たい時に手をかけるんですよね。
まあ年の瀬になったら貼り替えるから、いいっちゃーいいんですが。

このくらいは軽いほうです。

破かれた襖
母が襖を補修した跡ですw
自分で穴を開けて通路を確保しようとしたようです。狭いところが好きなのは解るんですけど、正直困ります。障子と違って素人が簡単に貼り替えられるもんじゃないですからね。

ウチの子は爪研ぎ器も使ってくれますが、襖や布団の角なんかでも爪を研ぎます。
爪を研ぐのはネコが本来持っている習性なので、いくら飼い主が止めてほしくても止めてはくれません。

ニオイます

生き物ですから、当然ですが排泄します。
まじめにクサイです。夏場の気温が高いときとか、目眩がしそうになることもあります。
片付けるのは飼い主の役目です。

ネコはトイレを置いておけば大抵はそこでしてくれますが、肉球の間に砂が挟まったり砂を掘ったりするので、周囲に砂が飛び散ります。
排泄物を片付けるのを忘れてたりトイレや砂が気に入らなかったりすると、トイレ以外で用を足します。
衛生的かと問われれば、不衛生です。

ネコは吐く動物です

ネコは吐きます。そういう動物です。トイレは決まったところで用を足してくれますが、吐く時は服の上だろうとどこだろうとお構いなしです。

ネコ的にちょっと気分が悪かったら「とりあえず吐いとく?」程度の感覚なんだそうです。これも習性なので止めてはくれません。

生活リズムが違う

人間は昼間起きていて夜眠りますが、ネコは基本的に夜行性です。
明け方4時5時に運動会を始めるなんてことは普通にあります。寝不足になろうとも、人間もある程度合わせないといけない面があります。

毛が舞い散る

人間の髪が抜けるのと同じで、猫の毛も抜けます。
種類にもよりますが、細く細かい毛なので掃除は大変になります。服にも付きますから、色の濃い服なんかに付くとすごく目立ちます。

また、人によってはアレルギーになる可能性もあります(猫アレルギーって言葉を聞いたことのある方も多いかと思います)。

ネコの治療費は結構高い

ネコには国民健康保険は効きませんから、病気になった時には結構お金がかかります。
ペット用の保険に入るなり日頃から蓄えをするなりしておいたほうがいいです。


そして、人は下僕に成り下がる


段々と御ネコ様が生活の中心になっていきます。

朝早くから起こされて寝不足になり、
外に出かけている時には寂しがってないかと心配になり、
おもちゃだ食事だとペットショップのいいカモになり、
家に帰れば甘えてくれないかと気が気ではなくなります。

そうなると立派な下僕です。

まとめ


お話したとおり、猫を飼うにはそれなりの覚悟がいります。
もしこの7つのうちひとつでも我慢できないものがあるなら、ネコを飼うのはお勧めしません。あなたにとってもネコにとっても不幸です。

ネコは環境の変化にすごく敏感な動物です。特に子猫の間は、家に知らない人が数人来ただけでもストレスで体調を崩すことがあるくらい繊細です。
「飼えなくなったら次の飼い主を探せばいいや」なんて軽く考えてるなら、飼ってはいけません。

というか、そんなんなら最初から飼うな。

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